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特に注意が必要な子供と高齢者【子供編】

子供は体温調節機能が大人ほど発達しておらず、体表面積が大きく汗腺も未熟なため、暑さの影響を受けやすい傾向があります。そのため、気温や湿度が高い環境下では、短時間の外出や運動であっても熱中症にかかるリスクがあります。特に乳幼児は自分で暑さを訴えることが難しく、また水分補給を自分で行うこともできないため、周囲の大人の配慮が不可欠です。ここでは、子供の熱中症を予防するための具体的な対策について紹介します。

まず基本となるのはこまめな水分補給です。子供はのどの渇きを感じにくいため、遊びに夢中になっていると脱水症状に気づかないまま体調を崩してしまうことがあります。そのため、大人が意識して「水を飲もうね」と声をかけ、定期的に水分を摂らせることが重要です。汗をかいた場合は、水だけでなく塩分も補えるよう、経口補水液やスポーツドリンク、塩分を含むタブレットなどを活用すると効果的です。

次に重要なのが適切な服装と日差し対策です。服は通気性・吸汗性の良い綿素材のものを選び、体に熱がこもらないようにしましょう。帽子はつばの広いものを選び、直射日光から頭を守るようにします。外遊びをする際は、日陰のある場所を選んだり、地面からの照り返しが強い時間帯(午前10時?午後2時)を避けたりする工夫も効果的です。

屋外での活動時には定期的な休憩が欠かせません。30分に一度は木陰や涼しい場所で休ませ、体を冷やす時間をつくります。冷たいタオルや保冷剤を首やわきの下に当てると、効率的に体温を下げることができます。また、風通しの良い服装や、扇風機、ミストスプレーなどの冷却グッズを活用するのもおすすめです。

屋内でも熱中症は起こります。冷房を適切に使用し、室温は25〜28℃、湿度は50〜60%に保つことが理想です。特に乳幼児は寝ている間にも汗をかくため、寝室の温度管理にも注意が必要です。扇風機の風を直接当てるのではなく、部屋全体の空気を循環させるようにしましょう。

また、子供自身に熱中症について簡単に教えることも大切です。「暑いときは休もうね」「気分が悪くなったらすぐに教えてね」など、年齢に応じて無理をしない行動がとれるように促します。体調が少しでもおかしいと感じたら、すぐに涼しい場所に移し、水分を摂らせて様子を見ましょう。意識がもうろうとしている、反応が鈍い、吐き気が強いといった場合は、すぐに医療機関を受診する必要があります。

子供の熱中症は、ちょっとした工夫と日頃からの予防意識で防ぐことができます。大人が率先して声をかけ、環境を整えてあげることで、子供たちは安全に夏を楽しむことができます。